環境方針タイトルバー

 私たちが生活する地球の環境問題への取り組みは人類共通の課題であり、企業活動に必須の要件です。
 当社は製品・サービスはもとより、企画・制作・製造・営業など企業活動の各部門で環境負荷を低減して、環境と調和した循環型社会をめざして地球環境の保全に取り組みます。

<<当社の環境方針>>

  1. 当社は事業活動および製品・サービスに伴う環境影響を特定し、環境目的・目標を設定して、定期的見直しを行い継続的な改善に努めます。
  2. 適用される法規制を遵守すると共に環境汚染の予防に努めます。
  3. 環境保全に取り組み、リサイクルの配慮や廃棄物の削減や騒音等の環境負荷の削減に努めます。
  4. 省エネルギー・省資源を推進し、資源のリサイクル・再利用に努めます。
  5. グリーン製品の開発に努めます。
  6. 環境配慮資材の優先購入と、長期使用に努めます。
  7. 従業員への環境教育を実施し環境意識の高揚に努めます。
  8. 本方針は文書化し、社内外へ公開します。

2009年3月20日

信行印刷株式会社
代表取締役社長 加藤 秀行


当社は環境方針に沿って、各部門で以下の対策を実施しています。


各部門の環境対策  ●営業・企画制作・製版(プリプレス)


DTP制作室
DTP制作室
営業・企画制作(デザイン)

  • お客さまへの企画提案の際、環境に配慮した提案を心がけています。
  • 製品の開発については、環境負荷を軽減するよう材料・行程・加工に注意しています。
  • 企画デザインはすべて、デジタル化になっています。(DTP化率100%)
  • また、デジタルデータでの入稿をすすめています。
  • 「無駄なコストが削減されます」「時間短縮になります」「印刷精度が上がります」等、デジタルの方がいいですよと推奨している。
  • 校正は、PDFでのメール確認を第1にして、色校正の場合はDDCPを提出するようにして省資源、廃棄物の発生を抑制しています。

DDCP A2

DDCP

CTP SuprasetterCTP Suprasetter

環境対応型プレートプロセサー
環境対応型
プレートプロセサー
製版(プリプレス)


●環境配慮型CTP設備に更新(2009年2月導入)

今回導入したSupraSetterは、電力使用量が従来の2kwから600w(ドライヤー)並みに低減した省エネタイプです。騒音の発生が大巾に抑制されています。もちろん性能もアップしています。

(1)環境配慮型プレート
★★★スリースター認定 Fuji XP-Fを使用。
(2)環境配慮型現像液
★★★スリースター認定 Fuji XP-D/XP-DRを使用。

CTP部
CTP部
 
CTP Suprasetter
CTP Suprasetter
 


●環境配慮型刷版現像システム を使用

従来使用していた現像プロセサーと比較すると、処理液がロングライフ化し廃液量が大幅(約50%)減少した、環境対応型プレートプロセサーです(2007年5月導入)
★★★スリースター認定現像機 Fuji LP-940HⅡ

環境対応型プレートプロセサー
環境対応型プレートプロセサー

各部門の環境対策  ●印刷(プレス)

 - インキ・溶剤 - 

 当社が所属する全日本印刷工業組合の全体組織である日本印刷産業連合会が、環境指針のひとつとして「オフセット印刷における揮発性有機化合物(VOC)の発生抑制のための具体的方法」をとりまとめました。
 当社では、上記「具体的方法」を元にVOCの発生抑制をすすめています。
 そのうち当社に関連する部分を抜粋し掲載します。

「オフセット印刷における揮発性有機化合物(VOC)の発生抑制のための具体的方法」

(抜粋)

平成19年1月10日
社団法人日本印刷産業連合会

 紙製の報告書類、ポスター、チラシ、パンフレット等の印刷方式として、通常行われるオフセット印刷について、VOC発生抑制の具体的方法を取りまとめました。

1.VOCの主な発生源

VOCを含む主な資材、発生源として次のものが考えられます。
・印刷インキ ・光沢加工材 ・湿し水 ・洗浄剤

2. VOC発生抑制(配慮)の方法

次のいずれかを採用、または複数の方法を実施することでVOC発生抑制に配慮できます。

(1) 印刷インキへの配慮
・従来型インキから大豆油インキや低VOCインキ、ノンVOCインキへの転換
・UVインキ(ノンVOC)を使用したUV印刷方式の採用

(2) 光沢加工材への配慮
・従来型から無溶剤タイプ、低VOCタイプの塗料への転換
・PP貼り等光沢ラミネート方法(サーマルフィルム使用=ノンVOC)の採用

(3) 湿し水への配慮
・湿し水に含まれるIPA濃度を5%未満で管理
・湿し水循環システムの採用、水舟(皿)の蜜封化
・低VOC型湿し水、ノンVOC型湿し水への転換
・水なし印刷方式(湿し水を使用しない印刷方式)の採用

(4) 洗浄剤への配慮
・自動布洗浄方式の採用
・自動液洗浄における循環システム型の採用
・従来型洗浄剤から低VOC型洗浄剤への転換
・廃ウエス容器や洗浄剤容器の蓋閉め励行(手順書、表示など)

【参考】
日本印刷産業連合会「オフセット印刷サービス」グリーン基準ガイドライン(2006 年改定版)
印刷産業におけるVOC排出抑制自主的取組推進マニュアル(日本印刷産業連合会発行)

NonVOCインキ
Non-Vocインキ
Non-Vocインキ
UVハイブリッドインキ <カートリッジ> UVハイブリッドインキ <缶>
UVハイブリッドインキ カートリッジ、缶

 VOC(揮発性有機化合物)はトリクロロエチレンやテトラクロロエチレン、ホルムアル デヒド、トルエン、ベンゼン、キシレンなどさまざまな物質があります。
 しかし吸入による頭痛やめまい、腎傷害などの有害性・発ガン性などが指摘され、地下水汚染の原因となり、住宅のシックハウスの原因汚染物質として危惧されています。
 また、浮遊粒子状物質や光化学オキシダントに係る大気汚染の原因の一つです。 UVインキはNon-Vocインキです。
 グリーンプリンティング購入基準の「古紙リサイクル適性ランク」で紙、板紙へのリサイクルにおいて阻害とはならない(ランクA)に適合する印刷物資材として当社ではUVハイブリッドインキを使用しています。


インキ自動供給装置
インキ自動供給装置 インキ自動供給装置
インキ自動供給装置

 カートリッジを補充するインキ自動供給装置により最後までインキを使い切るので、インキの無駄を省きます。さらに、面倒でコストがかさむ、缶にまつわる手作業を解消しています(当社インキ使用量の80%がカートリッジ)。
 インキは自動的に補充され、不足すると警告音で知らせます。通常の金属缶より大容量なので交換頻度も少なく、カートリッジの交換も簡単にできます。廃棄コストを節約できます。
 缶タイプも並行して使用しています。缶タイプは、特色用として使用しています。

SOY INK
SOY(ソイ)インキ
SOY(ソイ)インキ

 SOYインキとは大豆油を使用した環境に優しいインキのことです。 大豆油インキは、インキが乾燥する際に発生する揮発性有機化合物の発生が大幅に軽減でき、 大気汚染や作業環境の保全にやさしいインキとされています。
 当社は、通常のプロセス印刷には大豆インキ(SOYインキ)を使用しています。

  1. 大豆インキは、大豆油を利用した環境にやさしいインキです。
  2. 大豆インキは、脱墨性にすぐれ、印刷用紙のリサイクルがしやすく、節水や省エネにつながります。
    また、リサイクル紙の白色度も高くなります。
  3. 大豆インキは、生分解性にすぐれ、自然に戻りやすいインキです。
  4. おなじみの大豆油を使用
    大豆油は、食用油、サラダドレッシング、マヨネーズ、マーガリンなどに使われています。
  5. 大豆インキの誕生
    1970年代、アメリカで石油系溶剤に代わる素材として登場した大豆油。大豆インキは環境保護の規制に対応する製品 として開発されました。
溶剤
溶剤
 印刷の現場で使われる溶剤・添加剤で効き目がよく、扱いが簡単で、価格が安いといわれる、いわゆる人気商品の溶剤の多くが、PRTR法規制に該当しています。環境汚染の元凶となり、社員の健康に害がある溶剤の使用を禁止しています。
 当社は環境負荷の少ない環境対応型溶剤への切り替えをすすめています。


1. 湿し水のNon-VOC化

FS-801

  • IPA5%以下からゼロをめざして、テストを繰り返しています。
  • 湿し水ろ過装置(湿し水循環システム)を導入しました(2007.6.1)
    導入で湿し水交換の回数が減り、廃液回収がやり易くなりました。
  • VOC配慮型湿し水(H液:FS-801)を使用。

湿し水ろ過装置
・ECOLI-KIREI 100 <富士フイルムグラフィック システムズ(株):FGS>
・積層式フィルター装置 PU-7 <ダアイシム(株)>

湿し水の回収タンクを設置
・湿し水は蓋付きの回収タンクにまとめ、回収業者がタンクにホースを直結して回収しています。

ECOLI-KIREI 100 PU-7 湿し水回収タンク
ECOLI-KIREI 100 PU-7 湿し水回収タンク  タンク内部
タンクをクリックすると、内部が拡大します。

2.VOCの発生を抑制するため、溶剤を切り替えました。

・VOCに配慮した非有機溶剤の洗浄剤を使用。
(例) 水棒、ブランケット、インキローラーの洗浄剤
・PRTR法に非該当な非有機溶剤を使用。
(例) UVインキ用クリーナー、給水ローラークリーナー など
非有機溶剤
非有機溶剤


3.自動布洗浄装置を使用しています。

 ブランケット洗浄作業時のVOCの発生を抑え、さらに洗浄作業を軽減するため自動布洗浄装置を使用。液は循環して再度利用されます。


4.プランジャー缶を使用

 作業時のVOCの発生をできるだけ抑え、火災の危険を防止するため手拭用の洗浄剤を密閉保管。使用時に必要最小限の溶剤だけ使えます。
プランジャー缶
プランジャー缶

 - 用紙、その他資材 - 


リサイクル再生紙マーク
再生紙使用

 再生紙の古紙配合率を表示するためのマークです。
 当社は、再生用紙の購入を推進しています。

FSC用紙
FSC用紙の使用促進

 森林認証には、森林そのものの管理が適正であることを認証する森林管理の認証(FM)と、認証林から得られた森林資源を用いた製品の生産・加工・流通 過程の管理が適正であることを認証する加工・流通 の認証(CoC) の2通りがあります。
 このCoC制度は、適正に管理された森林から得られた原材料(認証製品)が、ほかのもの(非認証製品)と混じることなく、最終ユーザーに届くことを各過程で製品(商品)の所有権を持つ全ての企業が保証する制度です。

エコマーク
エコマーク

 エコマークは、財団法人日本環境協会が実施している事業で資源の再生利用によって作られたものなど環境保全に役立つと認められる商品に付けられるマークのことです。
 「私たちの手で地球、環境を守ろうという気持ち」をあらわすマークです。当社はエコマークの付いた原料や資材を積極的に優先購入しています。

再生資材を購入します

  当社は、資源の再生利用を進めるよう、各種再生資材を購入しています。
 例えば包装資材では再生PPバンド、再生ストレッチフィルムを使用しています。
再利用素材

各部門の環境対策  ●廃棄とリサイクル

印刷後のヤレ用紙
ワンプの分別
☆印刷後のヤレ用紙(損紙)

 印刷後のヤレ用紙は分別後、回収業者により、リサイクルされます。
紙捨てゲージ 廃紙の分別

>>(財)古紙再生促進センターのホームページへ
古紙のリサイクル・リユースを進めます


☆ワンプの分別

用紙のワンプは、きれいに畳んで古紙回収業者が回収します。
ワンプの回収 web_wanpubox

ヤレPPシート
☆用紙以外の化成品素材(PP、塩ビ、PETなど)も素材ごとに分別回収します。
素材ごとに分別 ⇒  回収⇒

☆PPシートは、脱墨後、ペレット粉砕され、洋服ハンガーに再利用されます。

webPPsheet_palet web_PP_pelet hanger
ヤレ・廃PPシート⇒脱墨して⇒ペレットに粉砕⇒ハンガーに再生

・廃インキ
・廃油
・廃ウエス
・ストレッチフィルム
・段ボール
  • 廃インキ・廃油は蓋付きの回収缶・回収ドラム缶に密封して 、回収業者が回収します。
  • 廃インキ金属缶も同様に回収し精錬メーカーで地金にリサイクルします(100%回収)
    廃インキ金属缶
  • ウエス使用量の80%以上がレンタルウエスです。使用後のレンタルウエスは回収ドラム缶に密閉してVOCの拡散を抑えて 、レンタル業者が回収します。
    レンタルウエス
  • また、一部作業には再生ウエス(ボロ衣服、端切れ)も使用しています。資源の有効利用を心がけています。
  • 当てボール板は工場から出荷時に再度利用します。また不要になった資材用段ボール箱は解体して、回収業者が引き取ります(回収率100%)
    ダンボールはリサイクル

☆使用済みストレッチフィルム、PPバンドの回収

 荷崩れ防止用ストレッチフィルム(ラップフィルム)、PPバンドはまとめてリサイクルします。回収して再生ペレットになります。

ストレッチフィルム ストレッチフィルム

廃プレート
 
 
 
CTPの現像廃液
現像廃液削減装置
XR-1200J
XR-1200J
☆廃プレート

印刷現場の廃プレートは専業回収業者が回収して、リサイクルします。(100%回収)。

廃プレート


☆CTPの現像廃液削減装置XR-1200Jを導入しました。(2013年7月)

 現像処理液を1/5~1/8に濃縮することで、産業廃棄物を大幅に圧縮、処理コストを削減。
 また、輸送・焼却時のCO2も大幅に削減できます。 濃縮液は回収して、焼却します。
 蒸留された再生水は直接下水道へ流せます。洗浄水としても再利用できます。

現像廃液削減の流れ
現像廃液削減

各部門の環境対策  ●分別

gomi01
<引用>東京都印刷工業組合・啓蒙ポスターから引用
 

各部門の環境対策  ●リサイクルと再資源

gomi-recycle


 〒131-0033   東京都墨田区向島3-33-5

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